2011年1月25日火曜日

Arduinoに(今頃)はまる

マイコンといえばPICしか知らなかったが、今頃になってArduinoなるものを知り、はまってしまった。PICにも「マイコン評価ボード」等というものが無数に販売されているが、ソフトウェア(IDE)とセットでここまで完成度が高くpackagingされたものを知らない。

まだ殆ど使っていないんだけども、本家とclonesを入手できるだけ入手したので、ここに貼ってコメントしてみる。主に基板についての感想のみ。

Arduino UNO
まず本家から。完成品である。MPUはATmega328P。先代のDuemilanoveと違うのは、USB-Serial変換がFTDIのchipではなくAtmelのMPU chipに独自のfirmwareを組み込んだものになったことくらい?その他crystalを含め部品が小型化され、基板上にスカスカ感がある。UNOは来るべきArduino IDE version 1.0を意識しているという。裏面のItalyの地図はDuemilanoveに比べて小さくなってしまった。

Arduino Duemilanove
UNOの先代、Arduinoの2009 version。USB-Serial変換にFTDIのFT232RL (SSOP)を使用、本品には多数のclonesがある。ATmega168P版と後発の328P版があるらしい。

Japanino(大人の科学)
学研「大人の科学」Vol.27(2010年5月)の付録。雑誌共 3,360円。完成品だというのは自作派には物足りないが、読者層を考えると妥当だろう。雑誌の価格も妥当。Duemilanoveと違うところはいろいろあるが、まずUSB-Serial変換にSilicon Labsのchipが使われていること。MPUはATmega168のQFP版。USB connectorがA typeなので、図のようにcableなしにずぼらに接続できる。

eJackino(CQ出版社、エレキジャック)
ここからが自作~キット品。基板は、わざわざ解説付きの本を2,400円で買って入手しなければならないが、自作の楽しみが付いてくると思うと安いものだ。これに部品代を加えると、軽く本家Arduinoの価格を超える。Duemilanove互換品。しかし私は、このeJackinoの赤いガラス基板と搭載されたthrough holeの電子部品の組み合わせがとても美しいと思う。見た目では一番気に入っている。工作もとても簡単だ。なお、オマケにArduino Mini相当(USB変換IFや電源回路なし)の小基板が2つ付いている。その点を考えるとやはりお得か。

AE-ATmega(秋月電子)
出ました、秋月のArduino clone。AEはAkizuki Electronicsの略か。eJackinoとほとんど同じものです。Duemilanove互換品。工作もとても簡単。電解コンデンサだけはshieldと干渉しないような背の低い物が秋月には売ってませんので千石で入手する必要があります。高さ5mmの小型電解というやつです。東信工業UTCX(20円)またはニチコンMW(30円)。東信工業は100μF(16V)がオンラインショップには出ていませんが、店頭にはありました。電解コンについては、eJackinoも同様です。
秋月のHPにはパーツセットも現在準備中との記載がありますが、今のところ発売された形跡はありません。思うに、本家と比べて割安感の出せる価格設定が難しいのではないか?基板 150円、ATmega MPU 250円、USB-Serial変換module 950円、これだけで 1,350円。あとは大した物は無いから、〆て1,800円くらいかなあ。

(追記 H23.2.22)秋月電子からついに発売されました。言うなら、AkiduinoAkizukino2,100円。MPUは168P(200円)の方です。20MHz水晶発振子がオマケに付いている。2,000円を切ると嬉しかったけど、売れ行きにより後で価格改定されることを期待。AE-UM232R(Serial変換module)用のソケットは付属無しなので、そのままだと直付けになる。moduleを使い回したい人はIC socketを買おう。(shieldに干渉しやすくはなる。)

Arduino Duemilanove Modoki(工作室売店)
あまり知名度は高くないのかもしれませんが、良質のキットを儲けなしの値段で頒布されている工作室売店さんから出ているDuemilanove互換キットです。2,300円。これは正直製作が一番難しかった。というのは、SSOP、0.65mm pitchのFT232RLを自分で半田付けしなくてはならないからです。小生は表面実装ICの半田付け初体験でした。下手にこて先でpinをこすって曲げてしまい、隣のpinとショートさせて往生しましたが、何とかカッターの先で修正しました。電子工作初心者には向いていないかもです。オリジナルの状態ではregulatorがshieldと干渉しますが、外向きに折り曲げれば良いでしょう。

Freeduino(NKC Electronics)

国産clonesばかり紹介してきましたが、海外モノも作ってみました。このFreeduinoはCreative Commons Licenseによるopen sourceな基板designで、いろいろな種類が在る。その中の元祖であるNKC Electronics製のを入手して作ってみた。黄色の基板がunique。Serial変換はFT232RL chipで、表面実装済み。非常にstandardなDuemilanove clone。基板はcompactで、角が丸くしてあります。

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